アンダー1万円で高音質⁈アシダ音響(ASHIDAVOX)ST-90-07を紹介

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安くても高音質なコスパの高いヘッドホンって興味ありますよね。イヤホンなら1万円以下でもコスパの高い物はあるけど、ヘッドホンは無かったな…なんて思ってました。

しかし、アシダボックス(ASHIDAVOX)から1万円以下で高音質のヘッドホンが出ている!と噂になったので今回購入してみました。

とりあえず安くて音質も楽しめるヘッドホンがほしい方や、手軽に持ち運べてガシガシ使いたい方はおすすめだったけど、SNSやネット情報と違い色々と欠点もありましたのでレビューしていきます。

アシダボックスST-90-07レビュー

アシダボックスとは

相当なマニアじゃなければ聞き覚えのない会社ですよね。アシダボックスは1942年から音響機器を開発している老舗の音響メーカー。一般向けのイヤホンヘッドホンではなく“業務用”ヘッドホンやスピーカーを開発してきた会社らしいです。

2022年に発売したTS-90-05がマニアの中で大ヒットして現在も品切れが続いている。日本の会社で日本生産なので、日本の中小企業を支えた安心感があります。アシダボックスのHPを見ると在庫切れになっている事が多いです。大量に作るのではなく、売れる分だけ作って無くなったら生産しているのでしょうね。

ヘッドホンやイヤホンは馴染みが薄いけど、このスピーカーなら見たことあるかも

ST-90-05とST-90-07の違い

ST-90シリーズは業務用のST-90-03と言う型番のヘッドホンを出しています。こちらは一般向けには販売してない。このST-90-03をリスニング向けに改良したヘッドホンが今回紹介するST-90-07です。

一般向けのST-90シリーズはST-90-05と07の2種類。見た目は全く一緒だけど、音質の違いははっきりわかりますね。

ST-90-05ST-90-07
ドライバサイス40mm40mm
インピーダンス40Ω40Ω
音圧感度104dB/mW108dB/mW
最大入力1,000mW1,000mW
再生周波数帯域5-40,000Hz5-40,000Hz
重さ(コード含まず)約110g約120g
スペックを見てもほぼ一緒

内部的な違いは

  1. 高音質無酸素銅ケーブル
  2. 音質チューニング
  3. 重さ

銅ケーブルは低域重視のイメージがありますが、中高域も良くできるんですね。ST-90-07で使用している無酸素銅ケーブルは「ひさご電材株式会社」製のケーブルを使用。この会社もギターケーブルやオーディオケーブルの会社なので安心感がありますね。ひさご電材はイヤホンケーブルの「ONSO」と聞けばイヤホン好きならわかるかもしれない。

ひさご電材のHP

秋葉原のeイヤホンで数十分聴き比べをした程度ですが、ST-90-05と07を聴き比べしてきました。私は中高域が主軸になるヘッドホンが好きなので07を購入したけど、ST-90-05の音が悪いわけではない。低域好きならST-90-05でも十分に楽しめる音質だった。

ST-90-07の外観と付属品

さすが業務用音響メーカー、全く付属品はなく簡素な箱に入っているだけです。デザインされた箱よりもこの方がカッコよさ感じます。

箱と説明書のみ

ST-90-07の見た目

業務用らしい外観で飾り気のないデザインはいいでですね。カラーはブラックとグレーの2色ありますが私が選んだのはグレー。ブラックのヘッドホンは沢山あるけど、グレーのヘッドホンは珍しい。

ちなみに秋葉原のeイヤホンでST-90-05かST-90-07を音質比較して買おう!と思ったのですが05が品切れだったので07を買いました。私の好みの音色がST-90-07だったので良かった。

ヘッドホン部分は装飾性が無く最低限のデザイン。高級感とも無縁ですが工業製品らしいカップ部は好印象です。

イヤーパッド部はオンイヤータイプ。側圧は弱いのでキツすぎ感はない。私の耳は2時間つけてると若干の痛みが出

イヤーパッド交換は簡単で、軽く引っ張ると外れるので汚れたり破れたりしても安心感がある。eイヤホンでも1,540円で販売してます。

メガネをかける時はヘッドホンの上側に眼鏡のツルを置くようにするんだけど、それでも違和感が少ない。

イヤーパッドの隙間に埃がたまりやすいな

ヘッドパッド部は1センチくらいと細く頭頂部が痛くなるか心配でしたが、重さ120グラムと軽く“頭頂部”への負担は全くないですね。この細さのおかげて髪型も崩れにくい

位置調整は無段階で変更可能。できればスライダー部にメモリが欲しかった

スピーカー部分から出ているケーブルがデザインで統一されていて素敵。

接続ケーブルは片出しで柔らかめのケーブルで、接続部はL方の3.5m。長さは約1.5mと外出用途には長い。外用に作るのであれば1mくらいのケーブルと延長で長くする方がよかった。

私のデスクトップ環境だと奥行き約70cmの机にZENDACV2を設置しているのだけど、1.5mの長さはちょうど良くて椅子の背もたれにもたれかかってもDACを引っ張ることがない。1.2mのイヤホンだとギリギリの長さなので、デスクトップ環境にはベストな長さだった。

ちょっと太めのケーブルだけど柔らかいケーブル

装着感

私の耳とは相性がよくなく3時間が限界でした。前後や上下に細かく位置調整しているが、どの位置で着けても長時間使用は耳が痛くなる。3時間持てば仕事後の数時間使う分には問題ない。ただ必ずショップで装着感は確認しよう。頭頂部も細いので髪型が崩れにくいのもいい。

長時間使用しないならこの軽さは魅力なのでおすすめできる

ST-90-07の音質について

私はエージングを楽しみたいので、箱出しエージング無しで試聴。プレイヤーはIbasso DX300とIFi audioのZenDacV2を使用。

聴きはじめの印象は密閉型らしくボーカルが非常に近い。音色は暖色でも寒色でもなく中間な感じ。男性ボーカルは太さが足りない女性ボーカルは綺麗に響く迫力は無い繊細さ重視の音作りだと思う。中高域はしっかり鳴らしているが低域の締まりは少ない。(少し後ろにいる感じ)ハイハットも少し後ろ側で聴こえるが、ちゃんと響いている。50,000hzまで出るとはいえキラキラ感はない。

全体的に上から下まで鳴らしているので低域も高域もしっかり聴こえてくる。

「ずっと真夜中でいいのに」「YOASOBI」「Perfume」は良かったけど「ミスチル」「サカナクション」「マネスキン」「ダイアナクラール」は相性悪く感じた。デジタル感のある音源と女性ボーカルの相性は良い

使い始めの1時間くらいは六千円のヘッドホンとしてはちょっと良い程度の音で、1万円としてはちょっと失敗かなって思った。

ただ10時間くらい音楽やゲームで使用したけど、分離感・低域の締まり・男性ボーカルも聴きやすくなってくる。ST-90-07はエージングで変化するヘッドホンかもしれない。とりあえず一ヶ月はガシガシ使ってエージングしていこう。

音漏れの具合

密閉型のヘッドホンとしてはかなり音漏れする。容積が小さい中にドライバーユニットが入っていて、ヘッドホン側から漏れるのと、耳に乗せるオンイヤー型なので、耳とヘッドホンの隙間からうっすら聞こえてくる。40Ωとスマホでも鳴らせる良さはあるが、ボリューム大きめで聴く人は気をつけた方がいいかもしれない

ゲームの相性は?

ゲームとの相性は中域中心に聴かせるヘッドホンなのでゲーム全般で相性は良さそう。左右の分離感も良いのでFPSも合う。かまぼこ型とまではいかないが、安いゲーミングヘッドセットより良い音で楽しめる。軽さのおかげで首を降っても落ちづらく、重さも気にならないところも良かった

映画の相性は?

映画には全く合わない。音の広がりや重厚感は無いのでアクションシーンも、会話のシーンも全ての音が近くで鳴っていて映像に集中できない。うるさいからボリュームを下げると迫力がなくなる。声も聴こえにくくなっていいことはない。

ST-90-07ののまとめ

おすすめなところ

  • デジタル音源
  • 女性ボーカル
  • ホワイトノイズは少ない
  • 重量の軽さ
  • 髪型が乱れにくい
  • ゲーム用

残念なところ

  • 太い音が出ない
  • ベースの響きが弱い
  • 男性ボーカルが細い
  • 音漏れしやすい
  • 長時間着けていると耳が痛くなる

今回はアシダボックス(ASHIDAVOX)のヘッドホン、ST-90-07の音質や使い心地のレビューでした。「この音質が1万円以下で買える!」と言う感動はなく、「9千円ならいいかも」ってくらいのヘッドホンでした。装着感は長時間使っても耳が慣れないと変わらないだろうけど、音質面はエージング後が期待できそうなので、フリマサイトには投げずに使い続けようと思う。

エージングが必要なヘッドホンなのでじっくり使った後のレビューも記載する予定なのでまたきてください!ではまた!

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