1万円未満で使いやすいイヤホンRoseTechnics QuietSeaレビュー

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今回紹介するイヤホンはRoseTechnics社のQuietSea。約7千円強と安価ながら装着感も良く、癖のない音を聴かせてくれる初心者に薦められる良いイヤホンだった。

今回はHifoGo様から提供いただいたのでレビューしていく。

RoseTechnics QuietSeaレビュー

QuietSeaの特徴は

  • 自社設計のデ10mmダイナミックドライバー
  • 1.5テスラを超える磁力により低電圧でも良い音を実現
  • 音響エンジニアによるダイナミックな音と解像度
  • CNC加工された合金チャンバー
  • 700以上の耳サンプルを研究し多くの耳にフィット
  • 5N OCCを使用した4本撚り単結晶銅ケーブル

QuietSeaのスペック

ドライバー10mm
インポーダンス32Ω
ダイナミックレンジ20-20,000Hz
感度99dB
端子部mmcx
重さ20g
ケーブル長120cm
ケーブル側端子3.5mm/4.4mm

付属品

付属品は一般的なイヤホンと同じ様な構成だけどMMCX外しがついているのは良かった。これがないと爪で取るか壊しちゃうこともあるからね。

8,000円未満のイヤホンにしては付属品が充実していて満足感があった。付属品全てに安っぽさはなく満足感が得られる。

  • イヤホンケース
  • イヤーピースS・M・L
  • MMCX外し
  • マニュアル

ケーブルが柔らかいのでケース内に綺麗に収まる。

外観

イヤホン本体は亜鉛合金製で安っぽさはない。合金の高級感はあるけどツートンカラーは好みが分かれるかもしれない。

くるっと纏めても広がることがない柔らかいケーブル。

ケーブルはちょっと太めだが取り回しはしやすい。グレーの色合いもイヤホンと合っていてる。端子部もケーブルスリーブも高級感がある

グレーの色合いはちょっと安っぽいかな。太さはあるけど柔らかいのでケーブルとしての安心感はある。

mmcx端子は結構硬く、しっかり入れないとハマらない。今まで使ったmmcx端子のイヤホンは、端子をハメてもイヤホンがクルクル回って装着し難い印象があったが、QuietSeaは回らずにしっかりハマっている。指で取り外すのは難しいのでmmcx外しを使おう。

装着感は最高

700以上の耳方を研究したらしく、耳へのフィット感は非常に良かった。。長時間付けていても違和感もなく装着できて音楽やゲームに集中できる。耳にフィットして飛び出ないので寝ながら使っても耳に負担は少なかった。

耳にかかる部分にはスリーブが耳に沿うように設計されているので耳にかけるときも簡単。かけた後も外れることはない。素材も布製のケーブルなので肌に当たった感触も良かった。

RoseTechnics QuietSeaの音質と合うサウンド

エージング無しで箱出し直後の印象はダイナミックらしい迫力と押し出し感。男性ボーカルは良い太さがあるけど、煌びやかな女性ボーカル苦手。高域のシャリ付き感がある。低域は強めにでるが締まりはない。ダイナミック1発らしい音だがガンガン押し込んでくるような音ではなく、程よく強めの迫力。

10時間くらい使ってエージングした後はシャリ感は少なくなり低域も締まってきた。BA機(バランスドアーマチュア機)と比べると繊細さは少なくギターの弦の響きやハイハットの弾く音と響きは少ない印象。ただダイナミック機らしい押し出しの強さと、迫力はBA機では味わえない音を聴かせてくれる。

バンド演奏を聴くとボーカルが近くギターやベースが一歩後ろに聞こえて奥行き感のある音。奥には広いけど横には広くない。小編成のバンドを小さいライブハウスで聴いているようなイメージに聴こえる。

鳴らしやすいイヤホンだけど、ホワイトノイズを感じることはなく、無音状態の静寂感を感じられた。名前に「Quiet」とつくだけのことはあった。

音楽との相性

ボーカル中心に聞くと声の位置がすごく近いので迫力あるボーカルが楽しめる。押し出し感の強い声が近くにあって太さもある。ただギターやベースなど周りの楽器を聴こうとすると聴き分けし難い。普段聴いているミスチルやBeatlesは苦手な印象だった。もう少し横の広がりと解像感があるとバンドサウンドの相性が良かったかもしれない。

デジタル音源の音楽の相性は良く、Perfume・ずっと真夜中でいいのにの楽器はしっかり分離していた様に感じる。

  • 押し出し感の強いダイナミックな音
  • 太めで1音1音が響き渡る
  • 中域の音が近くボーカルが聴きやすい
  • 高域は出ているがキラキラ感は少ない
  • 低域もしっかり出ている
  • 音場は奥に広く横は狭いのでバンドサウンド全体を響かせるのは苦手

ゲームの相性

ゲームの場合は中音域中心に音が鳴るものが多いので、QuietSeaの相性は抜群だった。バイオハザードRe4をプレイしたけど無音状態から敵が出てくる時の緊迫感が楽しめた。装着感も良いので長時間プレイしていても疲れることはなかった。

  • 左右の分離感はよいく遠くの弾の音やモンスターの声など遠近感を感じた
  • biohazardRe4は静寂感と激しい音の相性が良い
  • 装着感が良いのでゲームに集中できた

Youtubeなどの動画の相性

人の声中心のYoutubeも相性は良く、話す内容に集中できる。映画を見てもダイナミックドライバーらしい迫力のある音と太さがあり映画を楽しめた。

私はYouTubeを流して寝ることがあるけど、寝返りをうってもケーブルの柔らかさとイヤホンの装着感の良さで違和感なく着けていられた。

  • Youtubeの相性も良い
  • Netflixの映画も声が聴きやすかった
  • 良い装着感なので動画に集中できる
  • イヤホン付けながら寝られる

まとめ

「女性ボーカルがすごく良い」や「高解像度」など、どこか特徴のあるイヤホンではなく、いろいろな音楽や動画を満遍なく奏でることができるイヤホンだった。BAドライバーの様なキラキラ感は無いが、ボーカル中心に聞きたい方や1音1音の太さを体験したいなら音楽用にもおすすめできる。

ただQuietSeaは音楽だけに使うのはもったいない。中音域の近い感じや、迫力は同価格帯のBAイヤホンでは難しいだろう。音楽だけではなくゲームや動画にも使う方におすすめできる。

ダイナミック1機のイヤホンって(おそらく)作るのが難しいんですよね。1つのドライバーで高域から低域まで満遍なく鳴らすために、ドライバ周りの形状。イヤホンの形状と素材を選定し、ノズルの太さや形状を選定する。技術と経験がないと出来ない技だと思う。

Rose Technicsも5万円以上の高級機も作っている会社で音作りの技術者も育っているのだろう。そう言う会社が作る「コストを抑えながら良いイヤホン」ってすごく魅力がある思いませんか?

その魅力が体験できるイヤホンがRose Technics QuietSeaだと思いました。このイヤホンを聴いたら「Rose Technics の1万円以上のイヤホンってどんな音するんだろう?」って期待が膨らむイヤホンだった。

ではまた!

おすすめできる方
  • 初めてイヤホンを買う
  • 5,000円以上でおすすめのイヤホン
  • 音の太さが欲しい
  • 動画やゲームでも使いたい
  • イヤホンを着けたまま寝る
おすすめできない方
  • 女性ボーカルを響かせたい
  • 繊細で高解像度の音を聴きたい
  • 煌びやかな音を求めてる

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