前回の記事でウルトラワイドゲーミングモニターの紹介をしました。
ただモニターを変えたら現在使用しているGTX1080iでは性能が活かせないのでは?と思いビデオカードの入れ替えを検討。
2021年のビデオカード需要はコロナによる工場の不安定・マイニングによるビデオカード需要増・半導体不足と不足する要因が多く、価格高騰はあと数年続きそうなので価格が高くても買い換えようと決意。
ネット上のビデオカードのレビューを見てもベンチマークを使った数値上の記事はあるものの、数値以外にに違いが出るのかはわかりませんでした。
そこで今回は、GTX1080TiとRTX3070の違いがあるのかを体感的に検証してみます。
じゃあ買って試してみよう!
Gigabyte GV-N3070GAMING OC8GD Rev2.0レビュー
今回購入したビデオカードはGigabyteのゲーミングモデルGV-N3070GAMING OC8GD Rev2.0です。
末尾にRev2.0とありますが、マイニングに不向きになっているLHRモデル。マイニング使用時のみ遅くなる仕様でゲームは問題なく動作します。
RTXシリーズとは
RTXシリーズは3060 3070 3080 3090とスペックの違いにより4種類あり、それぞれのシリーズでTiと付く高機能モデルやメーカーがクロックアップしているモデルがあります。
大きな違いは上位モデルになると、高解像度で綺麗に高fpsが出せるようになります。
RTX3070アッパーミドルクラスと言われるカテゴリーでそこそこ用スペックという位置付け。
GTXと大きく違う点はレイトレーシングとDLSSの2点が追加になったことでグラフィックの強化が図られています。
レイ(光)をトレース(映す)技術で、光の反射を綺麗に映す機能です。水面に映る月明かりや金属に映る街の光などグラフィックのレベルを 1段階上げてくれる。
PS5やXBOX series Xにも搭載された機能。
テレビで言う超解像技術。解像度だけではなく、その物体を認識して綺麗にするので物の立体感が増したり質感が向上します。
荒い画像を高精細に表現できるのでスペックの低いPCでも綺麗な画像を楽しめます。
GV-N3070GAMING OC8GD Rev2.0とGeFoce GTX1080TiArmer比較
GV-N3070GAMING OC8GD Rev2.0 | GeFoce GT X1080TiArmer | |
アーキテクチャ | Ampere GA104 | Pascal GP102 |
搭載チップ | GeForce RTX 3070 | GTX1080Ti |
メモリ | GDDR6 8GB | GDDR5X 11GB |
CUDAコア数 | 5888 | 3584 |
メモリバス | 256bit | 352Bit |
メモリクロック | 14000MHz | 11016MHz |
モニタ端子 | HDMIx2 DisplayPortx2 | DVIx1 HDMIx2 DPx2 |
HDMI | 2.1 | 2.0 |
補助電源 | 8pin 6pin | 8pin 8pin |
本体サイズ | 286x115x51 |
RTX3070とGTX1080Tiと比較するとスペックダウンする所もあり本当に大丈夫?と疑問になるところもあります。
PCのCPUにあたるCUDAコアは 1.6倍になっていますがメモリ量・メモリバスが下がっているので必ずしも良くなっているとは言えないスペック。
処理性能だけで言うと前世代のRTX2070の 1.5倍と言われているのでスペックアップにはなっているはず…
以前使用していたモニターは29型 1080×2440=263万画素から、34型 1440×3440=495万画素に増えたのでCPU GPUともに負荷が大きくなっています。かつ60Hzから144Hzになり、さらに負荷がかかる事を考えると4年前の1080Tiでは不安。
ビデオカードのサイズは上面から見ると奥行きはほぼ一緒ですが厚みがかなり違い、GV-N3070GAMING OC8GD Rev2.0は2.5スロット分必要になります。
1080は本体面性きが大きくヒートパイプが剥き出しでFANを使って強烈に冷やす仕組みでしたが、GV-N3070GAMING OC8GD Rev2.0はヒートシンクの厚みがあり熱伝導を有効に使って冷やす仕組みになっています。
使用モニターは前回レビューしたDell S3422GWG。
DELL S3422DWGレビュー ウルトラワイドゲーミングモニターでPS5を120Hzできる!現在のPC構成
PCゲームをWQHDでプレイするには十分なスペックでした。
CPU | RYZEN 7 3700X |
マザーボード | MSI X570Gaming Carbon |
メモリ | G.Skill F4-360019D-16GSXWB(16G) |
GPU | MSI GTX1080TiArmer(11G) |
電源 | ANTEC Neo ECO NE750 GOLD |
ケース | fractalDesign Difine5 |
ビデオカードの入れ替えは簡単
ビデオカード購入前に3点ほど確認しました。
- 電源容量チェック
- ビデオカードサイズのチェック
- 補助電源チェック
電源容量チェック
ビデオカードは大量の電源を食うため大きめの電源ユニットが必要になります。現在使用している電源はANTEC NE750Goldなので大丈夫。
必要電源容量はドスパラのサイトが分かりやすいです。
電源容量が足りないと起動中に電源が切れる可能性があるので大きめの電源容量を確保。
RTX3070の使用電源容量は 220wなので700Wあれば十分。
ビデオカードのサイズ
最近のビデオカードはサイズが大きく300mmにもなります。ATXのケースなら問題ないですが小型のケースに組み込む場合は注意が必要。
長さと厚さに気をつければ大丈夫。
補助電源チェック
ビデオカードに指す補助電源はビデオカードによって違います。今回購入した3070は8Pin+6Pinなので問題なく使えました。8Pin 8Pinの補助電源なら分割して 6PinにできるのでOK。
もし8Pin 6Pinのコネクタがない場合は変換アダプターで対応できます。
ビデオカードのメモリが少ないのはデメリットか?
メモリが減ると単純にグラフィックに割り当てられる容量が減るので画質が悪くなるかもしれません。そこで手持ちのゲームでグラフィックが綺麗な2本を選びました。
シャドウオブトゥームレイダー
少し前のゲームですがレイトレーシングやDLSS対応のアップデートもあり綺麗な映像で楽しめるゲームです。
1080Tiでも十分綺麗でしたがFPSが全く違いました。RTX3070では100FPS以上出ていましたが、RTX1080 Tiでは40から80FPSでプレイしていてもフレームの滑らかさが全く違います。
レイトレーシングの効果もあり、光の射し方が綺麗になり臨場感が増したように感じます。
8Gのメモリ容量以上にRTXとGTXの違いがはっきりわかりました。
バイオハザードRe2
バイオハザードはグラフィック設定時にメモリ容量が表示されます。グラフィック設定を最高にするとメモリが20G必要。
試しに全ての設定を最高にしてプレイしたら強制終了しました。レイトレーシングの項目は無く各光源処理で変更するようになっていました。ここは最大のデメリットかもしれません。
メモリ容量が少ないRTX3070の方が不利なのでは?と思いましたがメモリ容量よりもRTXの効果が大きく、グラフィックの滑らかさとレイトレーシングによる質感が全く違いました。
RTX3070レビュー GTX1080Tiから体感で変更で効果はあるか?のまとめ
レイトレーシングによる綺麗さやHDRによるグラフィックの品質向上は非常に良く没入感が増したと思います。GTX1080Tiでも十分綺麗に感じていましたが、RTX3070の方が数段上のグラフィックでゲームプレイできました。
ビデオカードは綺麗さや処理速度だけではなくモニターに合わせた性能のものを購入しないと、効果が薄かったりスペックが足りないこともあります。
PS5以上のゲーム体験をしたい方はRTX3070は非常におすすめのビデオカードです。
ではまた!