Cayin RU6レビュー 濃密な中低域が楽しめる小型DAC


Cayinより新しいスティック型DACが発売になりました。2021年は小型DACがたくさん発売になりましたが21年最後はCayin RU6はディスクリートアンプ「R-2R」を使用したDACになります。

CayinはN6ⅱシリーズ用でR-2Rを使用したアンプを発売していましたが、アンプ単体で77千円と高価でした。今回発売するDACは同様の技術を使いながら約3万円とかなりお買い得なDACに仕上がっています。

スマホやPCで高音質の音楽を楽しみたい方にはおすすめのDACです。

まさゆき
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Cayin RU6

RU6の特徴

  • ディスクリート24BitR2RラダーDAC
  • ディスクリートボリューム
  • NOSとOSを選択
  • ノイズ干渉を抑えたデュアルメインボード
  • 4.4mmバランスジャック

音質
寒色
暖色
音場
狭い
広い
拡張性
少ない
多い
コスパ
悪い
良い
良いポイント
  • リスニング寄りの音質
  • 音出しの強い低音
  • 弦楽器の響き
  • ボーカルの近さ
  • 4.4mmバランスジャック搭載
  • 鳴らしにくいヘッドホンもOK
イマイチなポイント
  • 解像感はイマイチ
  • 高域が弱い
Cayinとは

Cayinは1993年に設立された中国のオーディオブランドです。据え置き型のアンプやDACの音質の定評が高く真空管のアンプやイヤホンも製造しているオーディオマニは誰でも知っているメーカーです。

他社に先駆けてN6ⅱ用R-2Rラダー搭載のDACを発売していて業界を牽引しているイメージがありますね。

Cayin RU6レビュー

スペックと付属品
  • DAC:discrete R-2R
  • サンプリング周波数:DSD 64/128/256
    PCM44.1lHz〜384kHz
  • USB:TypeC
  • サイズ:65×25.4×13.7mm
  • 重さ:28g
  • 再生周波数:20Hz〜20kHz
  • 3.5mm出力
    138mW@32Ω
  • 4.4mm出力
    213mW@32Ω
ボタンと出力端子
  • メニューボタン
  • ボリューム上下
  • 3.5mmアンバランス
  • 4.4mmバランス

動作確認機種
  • Windows11
  • Windows10
  • M1 Mac
  • Google PIXEL5a5G
  • HUAWEI Mate20Pro
  • IpadPro12.9

どの機器も挿すだけで認識しました。

RU6のデザイン

素材はCNC切削されたアルミニウムを使用して高級感があります。

上部にメニューとボリュームの上下の3つボタン。

左側はUSB-Cジャックがあり、金色にコートされて高級感があります。

右側は3.5mmと4.4mmのイヤホンジャック。こちらも金色にコートされていて安っぽさは全くないです。

背面はブランド名とR-2Rラダーの記載があります。ハイレゾシールが貼っていないのは非常に良い。

「スティック型」では大きい方ですが重さを感じるものではないので許容範囲。

ケースのデザインについて

私は初回限定版でブルーが付属してました。大きさもちょうど良いですが、イヤホンを抜くときにケースからRU6が抜けちゃいます。

マグネット付きのシールも付属しているのでスマホケースに貼り付けておくこともできます。、

操作方法

側面にボタンが3つあり、メニュー・ボリュームの上下が割り当ててあります。

メニューを 1回押して点灯後、メニューボタンを再度長押しで変更。変更できる項目は

  • ゲイン調整:H(ハイ)L(ロー)
  • OS(オーバーサンプリング)NOS(ノンオーバーサンプリング)切り替え
  • 液晶表示の点灯時間

を選択できます。

ゲインが「Hi」と「Low」がありますが音の大きさが 1割から2割程度と大きくは変わりません。だからといってボリュームが低い訳ではなく、鳴らしにくいと言われるFostex T60RPも十分鳴らせました。

OSとNOSについて

NOS(ノンオーバーサンプリング)原音のままのBitとHzで再生。

OS(オーバーサンプリング)アップコンバートして再生。

NOSは悪い音源も悪いままで再生されるのでMP3音源は違いが分かります。24BItや192kHzで配信されている音楽はほんの少し密度が高くなり刺々しさがなくなるように感じました。

基本的にはオーバーサンプリングで使用した方が良いですね。

ボリューム調整の音切れとノイズについて

販売元のコペックさんのHPにも記載されていますが、ディスクリートボリュームの設計上ノイズや無音の状態になることがあります。

具体的には

  • vol.0から1に変更した時は「プチッ」と言う小さいノイズ
  • 10と11、20と21、30と31、40と41、52と53、64と65、76と77、88と89の時に一瞬の無音

になりますが、大きいノイズが出るわけではないので特に気にならないです。

R-2Rラダー型ディスクリートDACについて

RU6のDAC部は「24Bit R-2Rラダー型抵抗ネットワーク」を採用しています。

一般的なDACはESSや旭化成の既製品を使い、その他の回路で独自の音を作っています。

高級オーディオメーカーのChordは汎用チップのFPGAを使い『俺だけの音を作るんだ!』と、オリジナルのDACを作っています。

そして今回紹介するCayin RU6はChordと違いR-2Rラダーと言う抵抗器「R」と2倍の値を持つ「2R」を96個の抵抗器を使用してオリジナルのDACを作っています。

このR-2Rラダー型は1000分の1の誤差に抑えた抵抗器を96個用意するので小さく作るのも、コストを抑えるのも大変な労力になります。

ポータブルオーディオではLuxury &Precision P6シリーズ採用していますが、価格が34万円、Cayin N6ⅱ R-2Rで24万円と高級DAPに採用されています。

そんなDACが3万円で購入できると思えば安くないですか?

ゲーム機は動作しない

UAC(ユニバーサルオーディオクラス)の記載はないですが一応PS5とNintendo Switchで試してみました。

両機種ともに認識はしませんでしたが、48kHzと表示は出ます。両機種ともにゲーム機側のソフトウェアの改良でイケるような気がします。PS5は対応して欲しいですね。

コペックさんのHPに「音楽、映像、ゲーム…何でも対応」と記載があったので少し期待したのですがダメでした。

RU6音質レビュー

エージング無しの箱出し状態から聴き始めました。音場は広くは感じません。中低域の押し出し感が強く、ベースやドラムの輪郭がはっきりした音質でした。後述するLotoo Paw S1に比べて解像感は低いように感じます。

ボーカルは女性男性ともに近くに聞こえています。広l高域は聞こえないわけではないのですが、ハイハットはかなり引っ込んで聞こえます。

ピアノや弦楽器全般もしっかり聞こえるのですがハイハットのみ遠い感じです。

8時間を超えてからハイハットも聞こえるようになってきましたが、解像感はそこまで高いDACではないです。

使用する機器

  • Fostex T60RP
  • Moondrop kxxs(バランス接続)
  • BQEYZ Summer
  • BQEYZ Spring1

Fostex T60RP

ボリュームはローゲイン75、ハイゲインで65でちょうど良い音量。

3万円で購入できるおすすめヘッドホンのFostex T60RP。ボリュームが取りにくいと言われていますが、RU6なら十分な音量がとれます。

低音から高音までしっかり鳴らしていて弱い部分が無いです。RU6は届いてから 1週間くらいイヤホン中心に使っていましたが、高域のハイハットが苦手に感じていました。T60RPではハイハットの響きがイヤホン以上に綺麗に聴こえてきます。

平面駆動のヘッドホンは高域は得意なのでRU6の苦手な部分をT60RPが引き出しているのかもしれません。

T60RPは低音部が若干苦手なヘッドホンですが、Lotoo Paw S1やIbasso DX300よりも低音域が太く聴きやすく感じます。

解像感は高いけど低域がちょっと苦手なT60RPと、暖色系で中低域が得意なRU6は非常に良い組み合わせでした。

Fostex T60RPレビュー 小型DACでも鳴らせる脳内定位が気持ち良い平面駆動ヘッドホン

Moondrop kxxs(バランス接続)

ボリュームはハイゲインで30、ローゲインで34で同じくらいの音量。ゲイン調整で違いが少ないですね。

MoonDrop KXXSはダイナミックドライバー 1つのイヤホンでダイナミックらしい力強い音が楽しめるイヤホン。

ボーカルの近さは下記の SummerやSpring1以上に迫力と強さを感じます。

音場はかなり狭くなり、全ての音が頭の中心で鳴っています。

低めのギターの響きが綺麗でRU6の良さを引き出していますが、バスドラムの叩く音は締まりが少ないです。

音楽全体に力強さがありボーカルと相性が良い。

Moondrop KXXSレビュー 高級感のあるデザインと中高域の音質の良さが際立つイヤホン

BQEYZ Summer

ボリュームはハイゲインで33、ローゲインで36がちょうど良い音量。

BQEYZ Summerは音の太さはないですが、中高域の響きが綺麗で女性ボーカルが得意なイヤホンです。ただ低域が細くドラムやウッドベースの響きは貧弱です。Cayin RU6が Summerの不得意な部分を補えるかも?と思い使ってみました。

KXXSに比べると若干ですが空間が広く感じます。

ハイハットは少し遠く感じますが、広がりがあって叩いている音と響いている音がしっかり聴こえます。

女性ボーカルの綺麗な響きはそのままを保っていて「YOASOBI」「すっと真夜中でいいのに」「YUKI」などの高めの声の煌びやかさが心地良い。

低音が強くなりましたが、芯の強い低音が出ていないです。

女性ボーカルはSummerの特徴を活かしながら音質UPになりました。

BQEYZ SUmmer レビュー 女性ボーカルを楽しめるハイブリットイヤホン

BQEYZ Spring1

ボリュームはハイゲイン36、ローゲイン43がちょうど良い音量。

BQEYZの季節シリーズは元気なサウンドが特徴ですが、RU6は元気さを失わせず音の濃さをしっかり出しています。

上記の Summerに比べて低音に芯があって聴きやすくなります。ボーカルは Summerにより響きは少ないですがしっかり聴こえてきます。

RU6は Spring1の特徴を活かしながら音質UPを出来る組み合わせでした。

BQEYZ Spring1レビュー バンドサウンドに最適なハイブリットイヤホン

Lotoo PawS1とCayin RU6の音質比較

3万円前後の小型DACと言えばLotoo Paw S1がライバルになります。現在はディスコンになり後継機のLotooPawS2が発売になっていますが、価格が5万円と高めの価格設定に。

Paw S1はスマホやPC以外にもゲーム機も対応していて、私が1番使用頻度が高いDACです。

PCゲームをヘッドホンでプレイする時はPawS1を使っていますが、RU6はPaw S1を打ち負かすことができるのか?

とちらも良いDACですが特徴は全く違います。Paw S1はESSのDACを使い解像感の高い音を響かせますが、RU6は解像感は負けてしまいます。

ただ中低域の濃厚さと迫力はPaw S1では出せない音で全くキャラクターが違いました。

得意なジャンルや楽曲という分け方ではなく、カリカリの解像感で聴くPaw S1と濃密な濃い音を聴くRU6という使い分けができるDACです。

PCゲーム使用にはRU6の方が迫力があって良いです。

Cayin RU6の良い点と悪い点
Lotoo Paw S1の良い点と悪い点
  • 解像感は負ける
  • 暖色系
  • 中低域の濃密さ
  • ボーカルの迫力がある
  • 高域は引っ込む
  • 解像度い
  • 寒色系
  • 低域から高域まで鳴らしている
  • 迫力は負ける
【Lotoo PAW S1レビュー】 このスマホを高音質にするDACがあればエントリー機のDAPはいらない

Cayin RU6レビュー 濃密な中低域が楽しめる小型DACのまとめ

この小ささでアンプとボリュームをディスクリート設計する、メーカーと設計者の情熱に惹かれて無試聴で購入して見ました。

他のDACとキャラが被ったら売ってしまおうと考えていましたが、全く違う音質だったので、聴きたい楽器や声、気分や雰囲気で聞き分けが出来ます。

安いDACからのステップアップや、DAPとスマホ両方持ちたくないけど高音質で音楽を聴きたい方におすすめできる製品です。

こんな方におすすめ

  • 低価格帯のDACからステップアップ
  • スマホやPCで高音質の音楽を聴きたい
  • DAPは持っているが他の音も楽しみたい
  • 低域のベースやドラムを聴きたい

今回はCayin RU6のレビューでした

ではまた!

4 COMMENTS

まさゆき

他のDACでは味わえない低音ですよね!
音楽も合うけど映画も良かったです!

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