以前こちらの【IbassoDC03レビュー】超小型で高音質のUSBDAC スマホでもMacでも使える万能ガジェット】でスマホ向けの小型のUSBDACをレビューしましたが、更にスマホの高音質を目指して購入しました。
以前のDACはバッテリー内蔵で大きいものが多かったのですがスマホのバッテリーのみで動作する物が増えてきました。
Chord mojoやFiio Q5辺りが売れ筋でしょうか。
私もChord mojoは独特のアタック感の強さもあり3年ほど前に所有していましたが、バッテリーの充電が必要な事と、スマホとの取り回しにくさも合って使わなくなりました。
そこで今回はスティック型のDACでは最上位のLotoo PAW S1です。
・スマホの音楽を高音質で楽しみたい
・スマホでもバランス接続を楽しみたい
INFOMEDIAってどんな会社?
1999年に設立されたINFOMEDIAは、中国とアジアにおいてオーディオ・ワークステーションと放送用自動システムを提供する最大の企業です。世界で初めて手のひらサイズのソリッドステート・デジタル・レコーダーを開発、放送用自動システム、ラジオ局用管理ソフト、さらに多くの革新的な新製品をリリースしています。
また、名門スイス・ナグラ社のプロフェッショナル機器のODM製造も担っています。
Lotooは、INFOMEDIAのポータブルオーディオ製品のブランドです。引用
INFOMEDIAはは超高級DAPを専門的に作っているメーカーです。
Paw6000を筆頭にPawGold touchは最上位DAPとして地位を確立しています。
今回紹介するPaw S1は50万以上のPawGold touchあのアーキテクチャを使った小型のアンプです!そう考えると安く無いですか?
安い物は千円くらいからありますが、音質に拘るなら良い物を選びましょう。
Lotoo PAW S1のスペック
対応フォーマット | DSD64/128(DoP) |
(USB Audio Class 2.0) | PCM 32bit/44.1-384kHz |
MQAフルデコード | |
対応フォーマット | PCM 16bit/48kHz |
(USB Audio Class 1.0) | |
重量 | 27.1g |
大きさ | 66mm x 22mm x 13mm |
ヘッドフォン出力 | 3.5mmアンバランス |
4.4mmバランス | |
USBポート | USB Type-C |
搭載OS | LTOS |
ディスプレイ | OLED 128x32pixel |
対応OS | Windows 10 Creators Update(1703)以降 |
(USB Audio Class 2.0) | Mac OS 10.6.8以降 |
iOS、Android、LTOS | |
※USB Audio Class 2.0ドライバー搭載OSにて動作 | |
対応OS | USB Audio Class 1.0ドライバー対応OS/端末にて動作 |
(USB Audio Class 1.0) | |
最大出力 | 3.5mm:70mW/ch @32Ω |
4.4mm:120mW/ch @32Ω | |
周波数特性 | 3.5mm: 20-20kHz:+0/-0.017dB |
4.4mm: 20-20kHz:+0/-0.016dB | |
ノイズフロア | 3.5mm:-118dBu |
4.4mm:-114dBu | |
THD+N | Low Gain:-106dB(0.0005%) |
High Gain:-108dB(0.0004%) |
外観と付属品
・本体
・ケーブル
・USB-C to A変換アダプター
付属品は至ってシンプルで必要最低限です。
写真で見るとプラスチックの様に見えますが、CNC機械加工技術を使用して、単一の合金ブロックから削り出されたアルミニウム合金ボディです。
触るとサラサラして高級感を感じさせるボディです。
本体上部は4.4mmバランス・3.5mmアンバランスジャック
この4.4mmジャックは“日本ディックス”と言う専業メーカーが製造しています。この4.4mmPentaconn単体で購入しても5千円くらいします。
正面に液晶表示がありボリュームや接続時のBit・kHzが表示されます。
左からボリューム下・ボリューム上・モード切り替えボタン
これだけのシンプル設計なので操作に迷うことはないですね。
私が購入したモデルはUSB-Cケーブルのみ付属で、ライニングケーブルも付属しているモデルもあります。
ライトニングケーブル単体の販売はしていないので、Iphoneユーザーはこちらをどうぞ。
Lotoo PAW S1の接続方法
PC・MAC・スマホに関してはUSBケーブルで挿すだけで認識します。
PS4・Nintendo SwitchはPaw S1のvol.プラスを押しながら挿すと「class1モード」で認識されます。
class2モードの場合:32Bit 384kHzまたはDSD256まで対応できますがドライバーが必要な場合があります。
class1で接続なら現行のゲーム機は全て対応できます!
スマホに接続
・ケーブルで接続するだけでOK
・イヤホンを接続
これだけでOK
Ibasso DC03は専用アプリでボリュームをコントロールしましたがPaw S1は本体にボリュームボタンがあるので専用アプリはありません。
Lotoo Paw S1をPCに接続
ドライバーソフトは必要無く挿すだけで認識されました。
MACの接続の場合は”システム環境設定”から”サウンド”を選択して出力する装置の選択で”PAW-S1”を選択してください。
WindowsはHUB経由で繋げても動作しました。
Lotoo Paw S1をNintendo Switchへ接続
Nintendo Switchに接続できるUSB DACは少ないですがLotoo Paw S1の設定を変更する事で接続出来ます。
そのまま繋ぐとこんな表示になって音が出ません。
・まずは設定を変更
ボリュームの「+」を押しながら挿すと”class1モード”になりSwitchでもつかえます。
ただNintendo Switchで必要か?と言われると、若干良くなる程度でした。
マイクの接続も出来ないのでおまけ程度だと思ってください。
Lotoo Paw S1をPS4に接続
・設定を変更
PS4もclass1モードに変更して接続します。
PS4の効果は高くゲーム内の音はくっきり聴こえてプレイ時の臨場感が出ます。
ゲームよりBlu-rayや音楽系のYouTubeの方が音質向上の効果が得られます。
PS4でBlu-rayを試聴いましたが音の立体感が半端ないです。
特にライブ音源をPS4で見る方はおすすめ!
音質はIbasso DX220と肩を並べるレベル
Mate20Proに繋げてYoutube・Amazonmusic・FLACの音源を聴き比べました。
解像感はDX220と近いレベルで音質は寒色系の音でした。
低音域の響きはPaw S1が上で、高音域はDX220が綺麗に聴こえます。
この程度の差なら”DAP“ではなく”スマホとPaw S1”の運用でも高音質が楽しめます。
Lotto Paw S1はスマホで高音質を求める方にはおすすめ
3万円の小型DACは高いかな?と思いましたが音質は非常に良くて、「DAPを持ちたく無いけど良い音質は欲しい」と言う方には満足できる製品だと感じました。
Paw S1をスマホに挿すとスマホ充電ができなくなるので、長時間聞く時は注意が必要です。
YouTubeやAmazon musicを高音質で聴きたい方にもおすすめできるUSB DACでした。
ではまた!