今回紹介するのは Ibasso DX300です。
数あるオーディオメーカーの中で解像度重視の音質を届けているIbassoの新製品が発売になりました。
今回もDX220に続き購入したのでレビューしていきます。
DX300はこんな方におすすめ!
・バランス接続の種類の2.5mm 3.5mm両方に対応
・ストリーミングサービスも対応
・Youtubeなどの動画も高音質で
・Twitterなどのアプリも使いたい
おすすめな点が多いデジタルオーディオプレーヤー(DAP)です。
私はIbasso製品はDX200・DX220に続いて3機種目になりますが音質的な面はDX200やDX220とはベクトルの違うDAPでした。
そんなDX300の良い点悪い点を紹介していきます。
Ibasso DX300の特徴
・FPGA-Master テクノロジー
今回から導入されたテクノロジーでDX300の一番の進化点で、このFPGAが内部を構成する機器を制御する事で音質向上を図っています。
Snapdragon 660・マスタークロック・Cirrus Logic製CS43198 QFN COAXの制御を既存のチップを使用せずオーディオに特化したプログラムを使うことで音質の劣化を防ぎ音質の向上に役立っています。
Qualcomm製「Snapdragon 660」搭載
DX220やDX200もAndroid搭載でしたがアプリの動作はもっさりしていました。
Ibasso DX300はSnapdragon 660を搭載したおかげでアプリの動作がサクサクしています。メモリの6G搭載しているのでメモリ不足で動作が不安定になる事もないです。
オーディオ用途以外のアプリを使っているとDX220との違いがはっきりわかりました。
デュアルバッテリー設計
デジタル制御部とアナログ制御部でバッテリーを分ける事で電源由来のノイズを低減できます。アナログ回路用に2000mAhとデジタル回路用に4000mAhのバッテリーを搭載していますが、デジタル回路用のバッテリーの減りの方が早いです。
限定で発売されたDX220MAXやSONY DMP-Z1もバッテリーを分ける事で音質の向上を図っています。
Quad DACデザイン
DX220はdual DACで左右のチップを分けてバランス接続していましたが、DX300はL+L -R+R -それぞれ独立させて制御しています。
今まで以上に歪みが無い様に音質向上を図っています。
アンプカード交換設計
DX200以降アンプカードを交換する事で音質の変化や向上を図ってきましたが今回もアンプ交換が可能です。
ただ今までのDXシリーズとの互換が無いので注意が必要。
Nutubeのアンプが出て欲しいですね。
パワフルなディスクリート・アンプカード – AMP11
今回のアンプは3.5mm 2.5mm 4.4mmの3種類のジャックがあるのでどんなイヤホンにも対応できます。
DX220は4.4mmを使う時のアンプを交換する作業がありましたが、全てのジャックに対応しているのは嬉しい所です。
6.5inch, 2340 x 1080フルスクリーン
オーディオの表示だけではなくYoutubeやTwitterなどのアプリを使っても画面が広いので使いやすくなりました。
DX220との比較写真
Android 9.0 / 第五世代Mango OS
DX220まではMangoモードとAndroidモードで音質が変わりましたが今回は違いが少ない様に感じます。
個人的に寝ながら音楽を聴くのでスリープモードを搭載してもらいたいです。
DX300のスペックと外観をDX220と比較
本体正面
6.5インチ2340X1080の高精細液晶。DX220は5インチ液晶だったので上から見ると大きさの違いが歴然と分かります。
本体上部にコアキシャル端子とUSB-Cジャック。上から見ると真四角ではなく、ボタン操作側(ここでは左側)が斜めになっています。
出力がDX220はSPDIFがDX300はcoaxialに変更されました。
右側上から電源兼ボリューム・次の曲・再生停止・前の曲ボタン
ボリュームはDX220と違い回すたびに軽いクリック感があります。
DX220は電源ボタンが上部にありましたがDX300はボリュームボタンが電源兼用になりました。このボリュームはあんまり評価がよく無いです。
本体下部は4.4mm・2.5mm・3.5mmジャック
DX220でlineout端子がありましたがDX300では廃止になりました。
DX300は小さいネジを外してアンプ交換ができる様になっています。
大きさや重さはそこまで欠点だと思わないですが、手に持った時に必ずサイドのボタンを押してしまいます。
再生されているのに気付かず数時間たっていた事がありました。
DX300の音質設定
ハードウェアの音質設定は項目は少ないので分かり易いです。
設定項目は
・デジタルフィルター
の2種類です。
![](https://digitalgadgetmania.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_20210213_140520.jpg)
GAIN設定
![](https://digitalgadgetmania.com/wp-content/uploads/2021/02/IMG_20210213_140609.jpg)
デジタルフィルター設定
出力電圧が高いのでボリューム0で聴き始めて徐々に上げる方が良いです。
私はfinal A4000で聴いた後にSONY MDR-M1STで聴いたら爆音で耳がちぎれました。
DX300 MangoモードMango prayerの使い方
Ibasso DX300にはAndroidアプリを使うモードと音楽専用のMango モードがあります。
MangoモードはAndroid等余計なアプリを使わないのでバッテリーの減りが抑えられる傾向にあります。
AndroidモードとMango OSの切り替え方
AndroidからMangoへ変更
電源ボタンを長押しして”To Mango”ボタンでMango OSへ変更
MangoからAndroidへ変更
Mango OSの上部右側の”歯車”をタップ メニュー下の”Android System”をタップでAndroidモード
画面の表示は(ほぼ)一緒なのでAndroidモードのMango Playerで説明します。
メイン画面は至ってシンプルです。
使うボタンは
・左側の歯車マークで設定
設定内の詳細設定
・右上の三本線で曲選択画面
曲選択内の表示項目
・画面下部縦線五本で曲情報
・画面下部矢印マークで再生モード変更
![](https://digitalgadgetmania.com/wp-content/uploads/2021/02/Screenshot_20210218-100221-1.jpg)
設定画面
![](https://digitalgadgetmania.com/wp-content/uploads/2021/02/Screenshot_20210218-100258-1.jpg)
詳細設定画面
アーティスト情報は画面が縦長の為多く表示出来ます。
上から2段目の点3つのアイコンを押すと表示する項目の選択ができるようになっています。
![](https://digitalgadgetmania.com/wp-content/uploads/2021/02/Screenshot_20210218-100354.jpg)
![](https://digitalgadgetmania.com/wp-content/uploads/2021/02/Screenshot_20210218-100412-1.jpg)
表示設定
DX300 Mango Playerの欠点
・アーティスト項目を選択しても”全曲”の選択が無い
・アルバムを選択しないと曲順通りに並ばない
アーティストの全曲表示に関しては設定で
②Play All music
③再生中のアーティスト
を選ぶと全曲表示になりますがちょっと面倒です。
DX300とDX220と音質の違いは?私のレビュー
DX200からDX220に変わった時は”正常進化”だと感じましたが、DX220からDX300は”音質の方向性が変わった”様に感じます。
DX220までは解像度は高さが目立ち、寒色系で硬い感じの音でしたが、DX300は更に艶が加わってきました。
DACがESS9028PROからCirrus Logic CS43198 QFNに変更になった為、音の傾向が変わった様です。
ただ今までの解像感は失われていないのでDX220の上位互換だと思いました。
箱から出してすぐは「低音が多いかな?」と感じましたが10時間以上再生してから低音が締まって聴きやすくなってきています。
マニュアルを見るとバーンイン推奨時間200時間とありますが少ない時間でも違いが体感できます。
マニュアルは付属していないのでMUSIN様のサイトからどうぞ
DX220を聴いた後にDX300を聴くと空間の広がりが全く違います。
Ibasso DX300のサイトレビュー
各サイトはどんな評価をしているのでしょうか?
ファイルウェブ
[blogcard url=https://www.phileweb.com/review/article/202102/12/4205.html]
価格 com
[blogcard url=https://review.kakaku.com/review/J0000035033/#tab]
Youtubeのレビューは少ないですがセゴリータ3世さんがレビューしていました。
Ibasso DX300のその他の機能
DX300にはGoogle Playが入っていないので自分で入れる必要があります。
・Google Playを検索
・インストール
これだけでplayがインストールされるので、自分のアカウントを持っている方はアドレスとパスワードを入れれば完了になります。
Youtubeを含め色々なアプリがDL出来るので好きなだけインストールしましょう。
私は音楽系のアプリは
・Hiby music
・ONKYO HF prayer
・ Amazon Music
を入れていましたがちょっとした不具合がありました。
Google Playにアカウント登録していたのですが、購入していたアプリの「ダウンロード」のボタンが表示されておらず、アプリの金額が表示されていました。
購入ボタンを押しても、持っているので買えないと言う表示が出ていた為、ダウンロードできませんでしたが、次の日には修正されてダウンロードできる様になりました。
現在AmazonミュージックHDが90日間無料のキャンペーンを実施しています。私は音質レビュー用に加入してみました。
Ibasso DX300のYoutubeは画面の大きさを活かせて音質も良好
GooglePlayからYoutubeを入れましたがこれが最高に使い易いです。
6.5インチの画面を活かせつつ音質も良く聴こえるので、PVやライブを見るには最高です。
スマホ本体のみで音を聴くことは出来ないですが、ワイヤレスイヤホンも繋げるので使い勝手も良いです。
Ibasso DX300でゲームのプレイは快適に動くか?
とりあえず「ドラゴンとガールズ交響曲」と言うアプリを入れて試しました。
画面の大きさもゲームプレイには向いています。
同じアプリをIpadにも入れてプレイしましたが、Ipadほど快適ではなかったですが問題なくプレイできました。
音楽を掛けながらゲームをする事もできましたがデジタル側のバッテリーの減りが早く、デジタル側が10%の時にアナログは50%くらいのバッテリーでした。
DX300のバッテリーの持ちはDX220よりも数倍良い
音楽を聞かずにゲームだけをプレイしているとバッテリーの減りがアナログに比べてデジタル側の方が早く消耗していました。
デュアルバッテリーは正常に動作している様です。
DX220は音楽を聴いていない時のバッテリーの減りも多く、夜30分聴いた次の朝にバッテリーの残量が30%しか無い事が頻繁にあったので毎回電源を切っていました。
DX300は未使用時の減りも少なく一回充電すれば数日持ちました。
Ibasso DX300のまとめ
⭕️バランス接続ケーブルを迷わなくて良くなった
⭕️画面の大きさがYoutubeなどの動画試聴に向いている
⭕️ゲームプレイにも向いている
🔺本体の大きさがデカイ
❌本体を持った時に側面のボタンを押してしまう
大きい・重いと言う声がTwitter上で聞こえますがA&K KANN alpha・SHANLING M8よりも軽い上に画面が大きいので、それらのDAPに比べても使い易いと思います。
バッテリーはデュアルバッテリーの効果でDX220の倍近く持ちますし、3時間くらいで充電完了するので日々の使い勝手も向上しました。
ハイエンドのDAPが欲しいけど音楽以外も使いたい!と言う方にはおすすめのDAPです。
DX300の価格は約150,000円と高価ですが、私はヤフーショッピングでポイント換算で130,000円位で購入しました。
今回はIbasso DX300のレビューでした。
ではまた!
DX300用のケースもAmazonで販売していますね。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://digitalgadgetmania.com/dx300case/ target=]