- PS5のTempestって効果あるの?
- Tempest3Dのどんなゲームで体験できる?
- 必要な物はある?
今回はPS5のTempest3Dオーディオを試してみました。
PS5はSSDの読み込みや4K120Pなどの映像に関わる部分がフォーカスされていますが、それと同じくらいにすごいオーディオ技術が投入されています。それがTempest3Dオーディオ。
PS4まではオプティカルケーブルを使い、ゲーミングアンプからバーチャルサラウンドを使ってゲームをプレイしていた方も多いと思います。
それがPS5ではオプティカル端子(音声光接続)がなくなりました。PS4まではオプティカルケーブルを使ってサラウンド信号を送っていましたがPS5では全く新しいサラウンド効果が発揮できる様になっています。
PS5のTempest3Dとは?
あらゆる方向から音が聞こえてくるような感覚で、ゲーム世界に没入できます。Tempest 3Dオーディオ技術に対応するタイトルでは、対応するヘッドホンを通してゲームの世界にいるかのような臨場感あるサウンドを味わえます。
引用
簡単に言えば”バーチャルサラウンド”です。本物のサラウンドは部屋中に大量のスピーカーを設置して全方向から音を出すシステムです。
- 5.1chサラウンド
- DTS
- ドルビーサラウンド
は有名ですよね。
それをヘッドホンの左右だけで音を作り出すバーチャルサラウンドですが、更にTempest3Dでは上下や奥行きも擬似的に音を出す仕組みなので臨場感が半端ないことになります。
ホラーゲームやシューティングゲームをプレイしたら楽しそう!
PSブログでは?こんな書き込みがありました。
PS5が実現する3Dオーディオで、ゲーム中のサウンドからは、今まで以上にプレゼンス(実在感)とローカリティ(定位感)を感じられると思います。雨粒がさまざまな異なる表面に当たる音や、敵が具体的にどの方向に潜んでいるかまでも聴き分けることができるようになるでしょう。
PSblogより引用
PS5では、多くの皆さんがすでにお持ちのヘッドホンを、PS5本体にUSBで接続するか、DualSense ワイヤレスコントローラーの3.5mmヘッドセットジャックに接続することで、3Dオーディオを体験していただけます。
PSblogより引用
“PS5本体にUSBで接続する”とあります!と言う事は以前の記事【 PS5で高音質ボイスチャットがしたい!PS4・Switchでも使えるオーディオインターフェースとUSB DAC5選】で紹介したUSB DACでも対応すると言う事ですね!
PS4までのバーチャルサラウンド転送方法
PS4まではサラウンドを使う際はオプティカル(光)ケーブルかHDMIから送られた信号を、アンプ側で受け取り5.1chに分けてスピーカーやヘッドホンに送っていました。そのため専用アンプやスピーカーが必要だったのですね。
パナソニックのサイトを見ると前方に3つのスピーカーとウーハー1つ
後方に2つのスピーカーが配置されていますね。
平面的に六個のスピーカーが配置されているので上下方向の音はありません。これが当たり前でした。
PS5のTempest3Dのサラウンド方法
PS5ではその処理をPS5本体側で受け持って変換した上でイヤホンやヘッドホンに流していると思われます。
そのおかげで専用のアンプやホームシアターが無くても”Tempest3D”を楽しめる様になったのだと思います。
今までのバーチャルサラウンドは「5.1」「7.1」など平面的にスピーカーの数を増やすサラウンド効果でしたがPS5のTempest3Dは全方位から音が聴こえるようになります。
擬似スピーカーの位置を制作者側で決める事が出来るようです。
ただしPS5でPS4ソフトのバーチャルサラウンドは体験できません。
PS5のTempest3Dオーディオ対応ソフトは?
一応全てのソフトが対応とは言っていますが完全対応ではないです。実際にPS4版のdivision2をプレイしましたが、今までのバーチャルサラウンドと変わりがありません。
そこでPS5のHPやソフトメーカーのHPを調べましたが、どのソフトも”Tempest3D対応”とは記載していません!
PS5ソフトのパッケージにも記載がありませんでした。
PS5でTempest3Dが楽しめるゲーム9選
Tempest3D対応を謳っているソフトはPSブログ内にあったゲーム9本です。
- Marvel’s Spider-Man: Miles Morales
- ASTRO’s PLAYROOM
- グランツーリスモ7
- Returnal
- Destruction AllStars
- ラチェット&クランク パラレル・トラブル
- リビッツ!ビッグ・アドベンチャー
- Horizon Forbidden West
- バイオハザード ヴィレッジ
21年3月現在で発売されていないゲームもあります。
今後発売するソフトは全て対応するのですかね?
PS5のTempest3Dの設定
基本的にデュアルセンスにイヤホンを挿せば自動でTempest3Dの設定になっていますが確認方法を説明します。
PS5の設定と操作
これで確認OK
3Dオーディオを調整を選択するとタイプ1から5までありますが、水の音を聞いて耳と同じ高さで鳴っているかを確認します。
1が高めで5が低めです。私は規定の3で耳の真横に聞こえました。
3DオーディオはUSBDACに接続するか純正のデュアルセンスに直接イヤホンを刺さないと設定できません。
安くても良いので「USBDAC」を用意しましょう!
USBDAC Lotoo Paw S1とデュアルセンスに挿した時の3D比較
デュアルセンスにイヤホンを直挿ししても、ゲーム音の不満は無いしTempest3Dの体感も十分出来ます。
ただPS5にUSBDACを挿してイヤホンを使うとゲームへの没入感が半端なく、ゲームの全ての音が密度を増して奥行き感が増して聞こえます。
バイオハザードビレッジ体験版では、背後の足音や遠くの扉の閉まる音が恐怖を増大させます。
【Lotoo PAW S1レビュー】 このスマホを高音質にするDACがあればエントリー機のDAPはいらない今回試したイヤホンとヘッドホンは4種類
私の手持ちのイヤホンはマニアックな物が多いですが”どのイヤホンでもバーチャルサラウンドが楽しめる”と記載がありましたから大丈夫でしょう。
- final VR3000:VRやゲーム用の本命のイヤホン
- final A3000:VR3000と同じドライバーのイヤホンでチューニングで違いが出るのか?
- MDR-M1ST:モニターの密閉型は3D体感出来る?
- final D8000:開放型の高いヘッドホンは体感できるか?
ASTRO’s PLAYROOM
ASTRO’s PLAYROOMは4方8方から色々な音が鳴っているので、殆どのシーンで3D感は無かったです。
まだ冒頭しかプレイしていませんがSSDスピードウェイと言うステージは、前方から来る車の音が上を通るか下を通るのかがハッキリわかりました。
見下ろし型3人称のゲームなので3D感が出し難いゲームかもしれません。
バイオハザードビレッジ
バイオハザードの最新作5月発売ですが体験版がプレイできるので序盤30分ほどプレイしました。
バイオハザードは臨場感が半端ないです!遠くで聞こえる足音や扉が閉まる音は勿論ですが、階段を上がる音や上の階を歩く足音がちゃんと上から聞こえてきます。
後ろから足音が聞こえて来た時は本当に怖いと感じました。 バイオハザード起動後”option”の”audio”バーチャルサラウンドの項目をオンにすれば設定完了
final VR3000で体験
ASTRO’s PLAYROOM
- ゲーム無い全体で3D感体感出来るシーンが少ない
- シーンや場所によっては遠くの音や横の音の聞き分けは出来た
- VR用を謳っているだけに今回のイヤホンで一番3D感を感じる事が出来た
バイオハザードビレッジ
- 音の遠さ・上下の位置・強弱がハッキリ分かった
- どのシーンでもTempest3Dを体感出来る
final A3000で体験
ASTRO’s PLAYROOM
- こちらも体感出来るシーンは少ない
- VR3000に比べ低音が強めに聞こえるので音がゴチャゴチャして3D感は薄い
バイオハザードビレッジ
- Tempest3Dは体感出来た
- 低音が強めに出るので歩く音の重厚感が出た
- バックミュージックに比べボーカルが聞こえにくかった
MDR-M1STで体験
ASTRO’s PLAYROOM
- 全体の音が近い為サラウンド感が感じ難い
- A3000に比べて音が近過ぎてうるさい
バイオハザードビレッジ
- 前後左右の音は聴き分けられた
- 小さい音も聴こえやすい
final D8000
ASTRO’s PLAYROOM
・サラウンド感は一番無い
- サラウンド感は一番無い
- 開放型のためかゲーム内の音が抜けすぎる
バイオハザードビレッジ
- デュアルセンス直挿しだと高音域が出ない
- Lotoo Paw S1経由で聞くと音質が激変して良くなった
- 奥行き感や上下の音も聴き分けられた
PS5のTempest3Dを手持ちのイヤホン・ヘッドホンで体験!どんなイヤホンが体感出来るは本当か?
- ゲームによっての違いが大きい
- 体感出来るゲームは半端ない臨場感がある
- 全てのイヤホンとヘッドホンで体感出来た
PS4のゲームも一部プレイしましたがPS4本体でプレイした時と違いは感じません。やはりPS5用のゲームソフトでプレイするのが一番良いですね。 PS5のゲームをプレイするときはヘッドホン・イヤホン必須! テレビのスピーカーでは体感出来ない臨場感が体験できますよ。